写真 岩手県紫波町にて筆者撮影(2013.12.1)
今日も農家を巡って歩く。
「44年間、杜氏やってた」
「集落の危機に、地域ぐるみで取り組んだ」
「県内で二番目に○○を栽培した」
「石がゴロゴロした山を開拓してきた」
「お客さんがわざわざ、わしらの○○を選んでくれてる」
いつものような公式な場で「担い手がいない」と大変な声を聞く反面、こうやって丁寧にお話を聞いて歩くと、皆さんの目がどんどんと輝きはじめ、いろんなことを伺うことができる。
コントロール不能な自然という大いなるものの中で、生活の糧を得てきた人たちの言葉は重い。おそらく毎日が戦いで、知恵を凝らし日々をつなぎ、腕を磨き、クオリティを上げることで今まで続けてこれたのだと思う。時々は諦めたり、自然と折り合いをつけてこそはいるけど、手を抜いていたらあっという間に飲み込まれることを知っているから。
大事なことは絶対にぶれていない。
お話の合間合間に、地域課題の解決に活かせるヒントがたくさん詰まっていた。未来への可能性がたくさんあった。
地域の皆さん、ありがとう。
学会常任理事 宮崎 道名