2019年3月16日

[主催]日本市民安全学会
[共催]警察政策学会、NPO浦安防犯ネット、ベイエリア連携の会
[協力]陸上自衛隊陸上総隊司令部

[内容]
私たち市民生活の安全安心に大きくかかわる日本の防衛について、陸上自衛隊朝霞駐屯地にお伺いし最新の状況を学びました。一般に開放されている「りっくんランド」とは別に、普段は入ることができない、陸上総隊司令部にて防衛講話をしていただきました。

防衛講話「陸上自衛隊の概要と改革、陸上総隊の概要と災害対処」
陸上総隊司令部 一等陸佐 大塚慎太郎氏

まず、陸上自衛隊の概要についてお話ししていただきました。
組織定数としては15万9000人で、駐屯地の数は160以上にもおよびます。時代とともに、社会および世界の情勢変化に応じて、主たる脅威は変わってきているとのことです。
さらに、2018年3月新設の陸上総隊は、全国の陸上自衛隊を統合運用するべく組織され、全国の師団・旅団も即応型に改編し、さらに島しょ部への対応力を確保するために、水陸機動団などが新たに創設されたとのことです。
最後に、災害派遣と首都直下地震への対応のお話もしていただきました。災害派遣では、さまざまな災害対応がある中で、離島からの患者搬送は毎日のようにあるとのことです。また、口蹄疫や鳥インフルエンザなどの対応も任務となっており、今年広範囲に発生した豚コレラにも対応しているとのことです。
首都直下地震の対応では全国から自衛官が集まるとのことですが、そんな中でも一部の部隊は国防任務をおろそかにすることがないように体制を整えているとのことでした。

大塚慎太郎氏
陸上総隊司令部 一等陸佐 大塚慎太郎氏

振武臺記念館の見学

振武臺記念館
振武臺記念館

敷地内にある振武臺記念館は、旧陸軍士官学校の建物を移設したもので、戦前の士官学校での教育内容など各種資料、文物が展示されており、同館説明隊員の力のこもった説明(朝霞の地名の歴史、士官学校の創設や見学精神、服装、教育内容、卒業者一覧、振武臺の扁額(敗戦時、扁額を米軍から守るため地下に埋蔵)、米軍施設として使われた頃の状況など、昔の日本人の姿を学ぶ感銘の深い説明でした。

りっくんランド館見学

最後に、りっくんランド館を見学し、陸上自衛隊の装備の実物の展示、ヘリコプターのシュミレーター飛行体験など朝霞駐屯地での現場研修を終えました。