2019年12月7日

[主催]日本市民安全学会
[場所]有楽町国際ビル8F・日本倶楽部

[内容]

“食べる・動く・生きる支援”で
よりよい生活とより豊かな人生を!
~「浦安モデル」として
新しい病院の価値を共に創って発信!~

タムス浦安病院リハビリテーション部長 竹内正人氏

社会が高齢化する中、入院患者は増えています。世の中に急性期の対応を行う病院は多々ありますが、今回お話ししていただいたタムス浦安病院は、急性期後の回復期をターゲットに、リハとケアを中心にした運営をされています。回復期のリハとケアの重要性についてお話ししていただきました。
タムス浦安病院は、入院される患者の状況に応じて3つの病棟があります。
一つ目は回復期リハビリテーション病棟で、急性期後の社会への復帰を目指す集中的なリハビリが必要な患者向けのものです。

竹内正人氏
タムス浦安病院リハビリテーション部長 竹内正人氏

一つ目は回復期リハビリテーション病棟で、急性期後の社会への復帰を目指す集中的なリハビリが必要な患者向けのものです。
二つ目は地域包括ケア病棟で、症状が安定していて在宅や介護施設での生活に向けた患者向けのもの、
三つ目は緩和ケア病棟で、末期のガンなどを含めた身体的・心理的な緩和治療が必要な患者向けのものです。
また、千葉大学病院との連携によって、ロボットリハや高次機能障害のリハといった高度なリハビリを取り入れ、回復を早くする試みも行われています。さらに、身体維持の観点から、「水(1日900cc以上の水分摂取)・食事・排泄・運動」の4点セットをとても大切にしており、特に年を取るほど肉(タンパク質)を摂取することは重要であると説明されていました。
続いて、患者の事例紹介をしていただきました。食べることの支援や体を動かす支援、生きがいを与える支援などを行ったことによって、体調が回復していった89歳の女性の例や、薬の量を減らしたり過干渉をやめ、自ら行動するように変えたりすることによって元気になった70歳の女性の例などを解説していただきました。


今回のお話しをお伺いして、回復期ケアから緩和ケアまでを専門に行う病院は、今後ますます大切な存在となると確信しました。また、竹内先生の「ボケ防止には3つ以上の趣味を持ちなさい」との言葉が胸に響きました。