「命の安全と尊厳ある社会づくり~予防安全の原点からのアプローチ~」
日時:2024年6月3日(土)
場所:日本大学法学部三崎町キャンパス
[主催]日本市民安全学会
[共催]警察政策学会 市民生活と地域の安全創造研究部会
[後援]日本セーフティプロモーション学会
総会
日本大学の西山先生のご尽力により、同大学法学部10号館にて開催されました。多くの会員に参加していただき、議長に選出された小澤理事の進行によって、第一号議案から第六号議案まで、いずれも全会一致で可決されました。
記念行事
大会テーマ:「命の安全と尊厳ある社会づくり~予防安全の原点からのアプローチ~」
第一部 名誉シニアフェロー称号贈呈式
総会にて承認された3名のこれまでの活動を紹介し、それぞれ表彰状と記念碑が贈呈されました。今回表彰されたのは、地域の安全安心に永く尽力された方々で、学会でもそれぞれの地域に伺い、多くの学びや教えをいただいた方々ばかりです。
※クリックすると記念碑が表示されます。戻る場合はブラウザの「戻る」ボタンを押してください。
贈呈式の最後に、お祝いの言葉が、西田佳史氏(東京工業大学教授)から贈られました。西田氏はお仕事の都合で札幌からリモート出演していただきお話ししていただきました。
第二部 記念講演
名誉シニアフェロー受賞を記念して、3名の受賞者からこれまでの活動やご苦労話などを交えてご講演いただきました。
池崎守氏
平成14年からのパトロールを今でも継続し、「安全安心はまちづくりの『入り口』」とし、誰にとっても必要なことで、市民による市民のための安全安心の構築を続けてきたとのことです。ヒューマンネットワークの力、行政・警察との良好な関係構築により、地域の課題解決を進め、「加害者も被害者も生まない地域社会づくり」をどのように推し進めてきたのかについてお話ししていただきました。
西内勝太郎氏
まちづくりでいちばん大切なことは、いま住んでいるまちが好きになることであるとし、住民同士の話し合いや自治会での活動を通じて地域住民がまちを好きでいてもらうための様々な活動についてご紹介していただきました。ゴミ箱もタバコの吸殻入れも設置していないのに、まちなかは常に清潔で落書きもなく、美しいまちになっているとのことです。また、住民のみんなが気持ちよく住み続けるために大切なのは「あいさつ」であるとし、“あ”かるく元気よく、“い”つでもあいさつを、“さ”きに、“つ”づけること を継続されているとのことでした。
藤田大輔氏
池田小学校での悲しい事件が二度と起こらないように、学校安全のあり方を再構築し、犯罪から子どもたちを守るために、総合的学校安全体型を構築するに至った経緯などについてお話ししていただきました。また、インターナショナル・セーフ・スクールの認証を日本で始めて取得し、セーフティプロモーションスクールの認証制度の創設などに力を注いできたことなどについてもお話していただきました。