日本経済新聞の朝刊最終面に毎日掲載されている「私の履歴書」を、永年にわたり研究されている吉田勝昭氏が3冊目の小冊子「私の履歴書 ~興味あるテーマ別・世代別のエピソード集~」が発刊されました。

吉田勝昭氏からのメッセージ
日本経済新聞の朝刊最終面に毎日掲載される連載読み物「私の履歴書」には、面白くてためになるエピソード(証言)がたくさん含まれています。
この記事をこよなく愛する私は、同好の士に資するため、2024年3月、歴代の執筆者(連載開始1956年3月以降)すべてを「職業別・年代別」に分類した冊子をつくりました。次いでその執筆者がどうしても書き残して置きたい人物(恩人、畏敬の人、ライバル、惜別の人など)を集めた「忘れ得ぬ人々」をつくり、そして今回まとめとなる第3冊目の「興味あるテーマ別・世代別(証言)」を作成しました。これら3冊子は、私のホームページに掲載している執筆者の検索冊子でもあります。
私には異分野の芸術や学術、政治、スポーツなどの世界を覗くことで、新しいエピソードを発掘することができました。読むうちに胸が詰まって何度も涙しましたが、「え?」「なに?」「ほんと?」でゲラゲラ笑う証言にも遭遇でき楽しく勉強ができました。
ここでは、執筆者が特に「知ってもらいたい」「伝えておきたい」と望んでいたと思われる1131のエピソードを抽出しました。
1冊目および2冊目については、「私の履歴書」次のURLから見ることができます。
1冊目
・掲載年順:https://biz-myhistory.com/toujousha-keisai/
・業種別:https://biz-myhistory.com/toujousha-gyoushu/
2冊目
・忘れ得ぬ人々:https://biz-myhistory.com/wasureenuhitobito/
3冊目の「興味あるテーマ別・世代別」については、こちらにリンク集を作りましたので御覧ください。なお、第2部以降は、吉田勝昭氏の「私の履歴書」研究のWebサイトも合わせて御覧ください。
https://biz-myhistory.com/episode
興味あるテーマ別・世代別のエピソード集
第1部 執筆者がいちばん伝えたかった話
第1章 経済・経営の世界から
1-1 経済の読み方・経営の姿勢
(1)経営指導料をいただきます 松下幸之助(松下電器産業社長)
(2)販売にも先行投資が必要 神谷正太郎(トヨタ自動車販売社長)
(3)外国進出の心得 本田宗一郎(本田技研工業社長)
(4)まずは貯蓄が大切 吉田忠雄(吉田工業社長)
(5)地上げの心得 森泰吉郎(森ビル社長)
(6)またとない機会を逃さないように 久保田豊(日本工営社長)
(7)アイアコッカを説得する 舘豊夫(三菱自動車相談役)
(8)MPU開発は日本企業の発注から ゴードン・ムーア(インテル会長)
(9)機長に勧めた家庭第一主義 松尾静磨(日本航空社長)
(10)ブローカーからメーカーへ 山岡孫吉(ヤンマーディーゼル社長)
(11)論文よりも特許を読め 山路敬三(日本テトラパック会長)
(12)アメーバ経営の発想 稲盛和夫(京セラ名誉会長)
(13)財務諸表はヒントの宝庫 潮田健次郎(住生活グループ前会長)
(14)店は時代の流れとともに変化する 岡田卓也(イオン名誉会長)
(15)夫婦セミナーの効用 ヘルムート・マウハー(ネスレ会長)
(16)企業文化という経営資源の発見 福原義春(資生堂会長)
(17)生き残りをかけた合併 中山善郎(コスモ石油会長)
(18)信用販売を大衆のために 山田光成(日本信販会長)
(19)国内シェア8割を握る大会社の分割 田中文雄(王子製紙会長)
(20)系列会社の経営は自主・独立で 駒井健一郎(日立製作所会長)
(21)多角化は田んぼのあぜ道に大豆を蒔くように 安井正義(ブラザー工業会長)
(22)融資の担保は人間である 小原鐵五郎(城南信金理事長)
(23)理性による指導と科学的管理 鹿島守之助(鹿島会長・参議院議員)
(24)使用人のやる気の源泉 市村清(理研工学社長)
(25)社長として嘘のない生活 田辺茂一(紀伊國屋書店社長)
(26)父親に負けたくないという気持ち 湯浅佑一(湯浅電池・商事社長)
(27)武田勝頼になるな 梁瀬次郎(ヤナセ社長)
(28)二代目は創業者以上に大変 黒田暲之助(コクヨ会長)
(29)父がやり残した分野へ 水野健次郎(美津濃社長)
(30)日米証券業の違い 斎藤惇(日本取引所G前CIO)
(31)契約に対する考え方、日米の違い 八城政基(シティバンク在日代表)
(32)英国人のビジネス感覚 春名和雄(丸紅会長)
(33)グローバルな人材育成 タニン・チャラワノン(CPグループ会長)
(34)中韓企業と日本企業との違い ブンヤシット・チョクワタナー(サハ・グループ会長)
(35)インド財閥の私生活 ラタン・タタ(タタG名誉会長)
(36)マーケットを見る日米の差 田淵節也(野村證券元会長)
(37)アーティストの日米比較 丸山茂雄 (ソニー・ミュージックエンタテインメント元社長)
(38)社外取締役の仕事と役割 槇原稔(三菱商事相談役)、佐波正一(東芝相談役)、高橋温 (三井住友信託銀行名誉顧問)、澤部肇(TDK元会長)、野中郁次郎(一橋大学名誉教授)
(39)会長特別補佐制の効用 八城征基(シティバンク在日代表)
(40)鉄道大臣に講義を行う 大川博 (東映社長)
1-2 成功の道を開いた戦略と計画
(1)宅急便の意外なメリット 小倉昌男(ヤマト福祉財団理事長)
(2)フーバー大統領のビジネス感覚 高碕達之助(経済企画庁長官)
(3)買いよりも売りでの儲けに妙味あり 山崎種二(山種証券社長)
(4)ベストセラーよりロングセラーを 赤尾好夫(旺文社社長)
(5)実業家は政治に走ってはいけない 野村與曽市(電気化学工業社長)
(6)「ダボハゼ経営」にあらず 宮崎輝(旭化成工業社長)
(7)「豚の朝飯」の教え 安西正夫(昭和電工社長)
(8)コンビナートの合理的活用法 池田亀三郎(三菱油化社長)
(9)母に見たすさまじい商人の業 伊藤雅俊(イトーヨーカドー名誉会長)
(10)外国人と付き合う3ポイント 東哲郎(東京エレクトロン元社長)
(11)世界で1位か2位になれない事業は売却する ジャック・ウエルチ(前米GE会長)
(12)対話の時の質問項目 ルイ・シュバイツアー(ルノー会長)
(13)株主至上主義とリーマンショック 古賀信行(野村ホールディングス名誉顧問)
(14)オヤツの世界とオモチャの世界をくっ付ける 江崎利一(江崎グリコ社長)
(15)社員の面倒は一生見なくてはいけない 稲盛和夫(京セラ名誉会長)
(16)被買収を想定しての事前決断 三村明夫(日本製鉄名誉会長)
(17)ブレずに堅持すべき価値観 野路國夫(コマツ特別顧問)
(18)アピールすべき付加価値 伊藤雅俊(味の素会長)
(19)仕事の優先順位を明示する 小倉昌男(ヤマト福祉財団理事長)
(20)自発的な研究を尊重 高柳健次郎(日本ビクター顧問)
(21)大衆に喜ばれるものを 中山幸市(太平住宅社長)
1-3 決断と行動の論理
(1)休むも相場 山崎種二(山種証券社長)
(2)文句が出ないギャラ決めとは 中邨秀雄(吉本興業会長)
(3)辞めさせたい管理職への対応 ジャック・ウエルチ(前米GE会長)
(4)宣伝活動の黄金時代 佐治敬三(サントリー会長)
(5)相撲のちょんまげで酒店開業 大谷米太郎(大谷重工業社長)
(6)証券会社が映画館経営 奥村綱雄(野村證券会長)
(7)世界一豪華な寝台列車 唐池恒二(JR九州相談役)
(8)研究所は別会社に 本田宗一郎(本田技研工業社長)
(9)戦前のソウルで花柳界作戦 松田伊三雄(三越社長)
(10)値上げ交渉4ケ月で26回 三村明夫(日本製鉄名誉会長)
(11)既存事業とニューメディアとの融合 野本弘文(東急会長)
(12)アイドル路線を避けてロックへ 丸山茂雄(ソニー・ミュージックエンタテインメント元社長)
(13)陸・海・空への多角化 江頭匡一(ロイヤル創業者)
(14)クレジットカードの導入 坂倉芳明(三越相談役)
(15)世界初の魚群探知機 村田昭(村田製作所会長)
(16)日清サラダ油の歩みとともに 坂口幸雄(日清製油会長)
(17)ジャスト・イン・タイム管理方式 豊田英二(トヨタ自動車会長)
(18)製造業は土地確保が第一の基盤 川村勝巳(大日本インキ化学相談役)
(19)交渉は相手の立場で 神谷正太郎(トヨタ自動車販売社長)
(20)会議ルールは具体的に 土川元夫(名古屋鉄道社長)
(21)顧客ごとの読書傾向を分析 司 忠(丸善社長)
(22)公害対策で気づいた「カス」の活かし方 中安閑一(宇部興産社長)
(23)面談順位の心構え 稲山嘉寛(八幡製鉄社長)
(24)タネ銭を持つ 大谷米太郎(大谷重工業社長)
(25)夜を照らす灯りが必要 井植歳男(三洋電機社長)
(26)不況時の生産調整の仕方 本田宗一郎(本田技研工業社長)
(27)ハモは水ごと買い付け 中部謙吉(大洋漁業社長)
(28)段ボール業の出発 井上貞次郎(聯合紙器社長)
(29)家族主義の徹底 出光佐三(出光興産社長)
1-4 失敗や挫折、危機からの教訓
(1)機密資料を持ち出された ゴードン・ムーア(インテル会長)
(2)納入先が倒産、工場が全焼のピンチ 米山稔(ヨネックス会長)
(3)労働争議でロックアウト 川又克二(日産自動車社長)
(4)過激な労働運動と対決 大槻文平(三菱鉱業セメント会長)
(5)金融序列に抵抗 田淵節也(野村證券元会長)
(6)工場が丸焼けに 井植歳男(三洋電機社長)
(7)金融恐慌で重要取引先が破綻 岡野喜太郎(駿河銀行頭取)
(8)金の奴隷になるな 江崎利一(江崎グリコ社長)
(9)準A級戦犯となり巣鴨プリズンへ 鮎川義介(中政連総裁)
(10)特許権を巡って薬品会社と裁判 本庶佑(京都大学がん免疫総合研究センター長)
(11)課長からヒラ社員に降格 八尋俊邦(三井物産会長)
(12)三菱銀行との合併に反対 井上薫(第一勧業銀行名誉会長)
(13)魚肉ソーセージの返品の山 伊藤傳三(伊藤ハム栄養食品社長)
(14)鈴木商店の倒産と再出発 高畑誠一(日商岩井相談役
(15)自己主張のしすぎ 青木均一(東京電力社長)
(16)製造業の重視は原料 杉山金太郎(豊年製油会長)
(17)発明家との事業 藤山愛一郎(外相)
(18)「儲けよう」は失敗の元 堤康次郎(前衆議院議長)
第2章 政治・行政・司法の世界から
2-1 永田町に生きる
(1)政治家の心得3箇条 加藤寛(千葉商科大学学長)
(2)三木武夫がよろけた夜 加藤寛(千葉商科大学学長)
(3)まんまと一杯食わされた椎名裁定の日 金丸信(衆議院議員)
(4)衆院議長の役割 大島理森(前衆議院議長)
(5)天皇生前退位 大島理森(前衆議院議長)
(6)小選挙区比例代表並立制 大島理森(前衆議院議長)
(7)派閥の功罪 大島理森(前衆議院議長)
(8)党政策転換の苦悩 村山富一(社会民主党党首)
(9)官房副長官の仕事 石原信雄(元内閣官房副長官)
(10)自治省と大蔵省との関係 石原信雄(元内閣官房副長官)
(11)村山内閣の功績 石原信雄(元内閣官房副長官)
(12)歴代首相の思い出 下田武三(外務省顧問・前最高裁判事)
(13)日中国交正常化における親台湾派への配慮 小坂善太郎(日本国連協会会長)
(14)鉄道大臣と会社重役の二役 松野鶴平(参議院議長)
(15)婦人参政権獲得同盟 山高しげり(全国地域婦人団体連絡協議会会長)
(16)第二院クラブの設立 山高しげり(全国地域婦人団体連絡協議会会長)
(17)海軍主計長として戦う 中曾根康弘(元首相)
(18)恩師の講義で水産の道へ 高碕達之助(経済企画庁長官)
(19)東大入試中止の背景 坂田道太(衆議院議長)
(20)刑務所の中で県会議員当選 山口喜久一郎(前衆議院議長)
(21)金のかからない理想の選挙を実践 市川房枝(参議院議員)
(22)新自由クラブの結成と復党 河野洋平(衆議院議長)
(23)『非武装中立論』がベストセラーに 石橋政嗣(元日本社会党委員長)
(24)消費税率3%の裁定 山中貞則(衆議院議員)
(25)中国共産党の秘密党員に 孫平化(中日友好協会会長)
(26)共産党系に負けない方法 山岸章(前連合会長)
(27)質問魔の尊称 土井たか子(衆議院議員)
(28)「国賊」と呼ばれた日々 勝間田清一(衆議院副議長)
(29)好評だった「土地と女房を大事に」の演説 河野謙三(参議院議長)
(30)アイゼンハワー大統領訪日中止のいきさつ 赤城宗徳(衆議院議員)
(31)大正時代の能登地方の選挙 益谷秀治(副総理)
(32)吉田茂は善良な人だと思わない 鳩山一郎(元首相)
(33)親友・片山首相の妻に非難される 星島二郎(衆議院議長)
(34)20代・30代の生き方が大事 河野一郎(前国務大臣)
(35)代議士を辞めた理由 河合良成(小松製作所社長)
(36)徳川夢声にガラガラ声をほめられる 浅沼稲次郎(社会党書記長)
(37)斎藤隆夫の歴史的な演説 片山哲(社会党顧問)
2-2 霞ヶ関・地方行政で働く
(1)GHQの指令で警察予備隊を創設 河野一之(太陽神戸銀行相談役)
(2)外交に勝敗はない、成功と失敗があるだけ 松永信雄(元駐米大使)
(3)新円切り替えでインフレ退治 松沢卓二(富士銀行相談役)
(4)大蔵省・銀行局の仕事 福田赳夫(元首相)、澄田智(前日銀総裁)
(5)「昭和財政史」の編纂 谷村裕(元東証理事長)
(6)重要度が低かった証券行政 谷村裕(元東証理事長)
(7)除夜の鐘とともに消えた内務省の灯 鈴木俊一(東京都知事)
(8)地方行政を戦後体制へ 鈴木俊一(東京都知事)
(9)アジア開発銀行の役割 黒田東彦(前日本銀行総裁)
(10)GHQ・円軍票の流通を止める 東条猛猪(北海道拓殖銀行会長)
(11)内務省人事課長は損な役回り 町村金五(参議院議員)
(13)経済成長をめぐって下村治氏と論争 大来佐武郎(海外経済協力基金総裁)
(14)日本育英会の創設 大平正芳(自民党幹事長)
(15)文化庁の創設 灘尾弘吉(衆議院議員)
(16)公選第1回の東京都知事に 安井誠一郎(東京都知事)
(17)東海道新幹線の構想 島秀雄(宇宙開発事業団理事長)
(18)大蔵省から金融庁を分離 武藤敏郎(元財務次官)
(19)異次元緩和でデフレと戦う 黒田東彦(前日本銀行総裁)
(20)日銀・大阪支店長の仕事 三宅重光(東海銀行会長)
(21)非核三原則の解釈 牛場信彦(外務省顧問)
(22)市長には経営者の手腕が必要 宮崎辰雄(神戸市長)
2-3 司法・労働運動の渦中で
2-4 国際関係・外交を舞台に
(1)米中接近を嘲笑したブレジネフ ハワード・ベーカー(前駐日米大使)
(2)発展途上国が近代国家に成長するには マハティール・モハマド(マレーシア首相)
(3)世論の機嫌を損ねたらまともな政治はできない トニー・ブレア(英国前首相)
(4)なぜ政党は大衆と遊離しているか トニー・ブレア(英国前首相)
(5)米国の監視能力・分析能力・外交能力 ウィリアム・ペリー(元米国国防長官)
(6)父とともに党の公認集会で演説 マーガレット・サッチャー(前英国首相)
(7)ソーシャル・マーケティングのコンセプト フィリップ・コトラー(マーケティング学者&CEO)
(8)英国とインドの関係 佐藤喜一郎(三井銀行会長)
(9)ペルー日本大使公邸のゲリラ占拠事件 アルベルト・フジモリ(ペルー共和国大統領)
(10)フルシチョフ首相との非公式な会合 J・W・フルブライト(元米上院議員)
(11)アングロサクソン民族の戦略性 福川伸次(元通産次官)
(12)なぜ大統領は金融政策を批判すべきでないか アラン・グリーンスパン(前FRB議長)
(13)米国の力の源は教育と文化の先進性にある J・K・ガルブレイス(経済学者) (14)「安保ただ乗り論」は誤解 マイク・マンスフィールド(元駐日米大使)
2-5 皇室とのふれあい
なお、本記事は連載形式で公開しております。
第1部第3章以降は、今後毎月順次公開してまいります(全5部・全21章予定)。どうぞお楽しみに。