2008年6月〜11月

第5回実践的市民安全学オープンカレッジ/2008年11月16日

当日のワークショップは、「見えざる的との戦い方」(彼我の力学、自助・共助・公助)をテーマに、坂 明氏(慶応義塾大学教授)からは、「ネット社会における危険の構造と対応」と題し、インターネット環境についての問題提起やサイバー犯罪の傾向など、また前田 浩雄氏(玉川田園調布防犯パトロール隊代表)からは、安全情報の伝達・安全対策の技法と題し、成果を挙げられてきた手法など、目から鱗が出そうなお話がありました。

 最後に、柿岡 守一氏(セキュリティー4A理事長)からは、侵入盗防止に向けた窓ガラスに対する実践的防犯指導が行われるなど盛り上がった実践講座でありました。


第4回「実践的市民安全学オープンカレッジ」/2008年10月19日

今回ご講演をいただいたのは、子どもの危機回避研究所所長:横矢真理氏。
「子どもの危機回避のためにHPや携帯等の効果的活用法」をテーマに、子ども達が犯罪の被害に遭わないためにはどうすればよいのか、また子ども達を守るにあたって有益な効果的な情報配信、インターネット、携帯の活用術とは一体どのようなものなのか、これまでのご自身の研究活動実績より得られた教訓をお話いただきました。


第3回「実践的市民安全学オープンカレッジ」/2008年9月21日

今回ご講演をいただいたのは、(財)インターネット協会 主幹研究員の大久保貴世氏。
  「サイバー空間の少年被害の実態と安全対策」をテーマに、青少年のインターネットの利用実態や誹謗・中傷をはじめとしたトラブルの実例を示しながら、ネットの危険性や利用する上での心構え、今後子ども達が被害に遭わないために大人がするべき対応策などについて、ホットラインセンターでの活動実績より得られた教訓を熱心にお話いただきました。


第2回「実践的市民安全学オープンカレッジ」/2008年7月20日

今回ご講演をいただいたのは、神奈川県松田警察署少年補導員連絡会会長で、サイバーボランティアとして活動されている松浦眞紀子氏。
 「インターネット時代の子どもを守る~ケイタイ電話の落とし穴~」と題して、携帯電話によるインターネット利用で現代の子ども達がさらされている危険や、子どもに携帯電話を所持させる事の大人の責任についてなど、自らのサイバーボランティア活動を基にした、貴重な講演が行われました。


第1回「実践的市民安全学オープンカレッジ/2008年6月15日

『情報空間犯罪』から子どもや高齢者の安全を守る」

 学校裏サイト等ネット社会における子どもの犯罪被害や警察庁の緊急対策が発せられた振り込め詐欺被害など、情報空間犯罪が急増し深刻化していることを受け、「実践的市民安全学オープンカレッジ第1回」(主催:日本市民安全学会、5回シリーズの講座)が、6月15日(日)、歌舞伎町ハイジアにて開催されました。

 この種の犯罪は、いつでもどこでも誰でも被害に遭いかねない危険性があり、市民生活の安全を確保するためには、情報空間犯罪の特性と対策について学んでおく必要があるためで、日本市民安全学会:石附会長により「オープンカレッジ」の趣旨と、情報空間の『危険と安全』の特質について、続いて当学会研究担当理事:江﨑徹治氏により「振り込め詐欺から高齢者を守る―詐欺犯罪の構造と市民の安全」と題して、振り込め詐欺被害の巧妙化、多発急増・蔓延化、被害の深刻化、多様な被害者対策の推進等について講演が行われました。