2009年9月24日

 講師:在日米海軍司令部地域統合消防隊予防課課長・長谷川祐子さん

9月24日、市民安全学会会長主宰の警察政策学会「市民生活と地域の安全創造研究部会」の活動の一環として、横須賀米海軍基地内を見学しました。 
 これは、在日米海軍司令部地域統合消防隊予防課課長の長谷川祐子さんのご厚意と横須賀市南消防署の小澤光男さんのご協力により実現したものです。
 長谷川さんは横須賀米海軍基地内の消防隊に約17年従事されており、日本国内ではあるもののアメリカ本土の消防と同じ方式で仕事をしておられる大変特殊な経歴をお持ちの方です。
 基地内の海軍施設を見学した後、長谷川さんからアメリカで実践されている「子どものための火災予防」についてお話をいただきました。アメリカでは火災予防教育がさかんで、特に子どもへの教育プログラムが充実しています。日本とは文化も風習も異なるため、そのプログラムは非常にユニークなものです。
 子どもとはいえ、火災などいざという時には体に点いた火を自分で消し(Stop,Drop And Roll「止まれ、倒れろ、転がれ」)、燃えさかる家から逃げ道を探して逃げなければ(Great Escape「大脱走」)なりません。そのような“サバイバル術”は子どもの頃から覚えさせなければ、またいざという時に実践できるようなものでないといけません。
 “実践的で楽しく、効果的な”アメリカ式安全教育の方式についてご披露いただき、我々の普段の安全教育にも反映させ、役に立てるべき部分が多々あると実感した一日でした。