2018年11月17日

[主催]日本市民安全学会

内容]
医療現場の危機管理
危機管理コンサルタント 鍋島 修氏

 医療現場では医師や看護師などの慢性的な不足に悩まされ、加えて高齢化社会に伴う受診者の増加により多忙を極めています。そんな中で医療行為に伴う事故の発生が増えているとのことです。今回は、医療事故をはじめ、医療の現場で起きる様々な問題を危機管理の面から詳しく解説していただきました。人の命に係わる医療現場という特殊な事情もあって、通常の企業危機管理の考え方ではカバーできない問題が起こってくるとのことでした。薬物投与、メスや針を用いた医療行為などはその典型です。また、カルテや診療情報など、個人情報の取り扱いやその漏洩時の対応などにも注意を払わなければならないとのことでした。さらに、最近では、救命措置を拒否する問題や、LGBTの問題、来日外国人の医療費未払い問題などが新たに出てきたとのことでした。
 何か問題が起こった時に、すべてを弁護士に頼ってしまう医療機関も少なくなく、管理者の危機管理に対する意識が乏しいため、報道対策を含め、実務を担う人材が育たないという問題もあるとのことでした。

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 お話の中で、救急車を呼んだにもかかわらず、救命拒否をするケースが出てきているとのことで、患者や家族との意識のすれ違いがあったとしたら、大きな問題に発展する可能性があると感じました。普段、見えてこない医療現場での問題点が理解できた勉強会でした。