寄稿No.1: 2013年8月

学会理事 鈴木英夫

ひょんなことから市民安全学会のホームページの管理人を引き継ぐことになり、ホームページという広報媒体について考えたり工夫したりする機会をいただきました。私の前任者はウインドウズでホームページを作成していましたが、私はマックの利用者ですので、引き継いだままの状態でホームページを管理することが出来ませんでした。そんな事情で、もとからホームページの構造もデザインも作り直さざるを得ませんでしたので、2012年11月からこのようなスタイルになっています。
 さて、少々理屈っぽい話しになりますが、組織に取って広報とは何かという考察をしました。個人は存在しているだけで価値があり、生きる意味がある、というのが教育的考え方です。だから、知的で社会的適応力に優れた生徒も、自閉的で人と関わることが好きでない生徒も、攻撃的で集団を混乱させる傾向の強い生徒も、人間としての存在価値は全く同じですし、誰もが尊重され成長の機会が均等に保証されていることを伝え続けるのか学校教育の役割です。
 一方、社会集団はそうはいきません。社会集団は社会から存続を許された時だけ存在でき、信頼を失えば自ら解散するか、強制的に解散させられるかして、存在そのものを失います。会社、学校、政党、宗教団体など社会集団は、学校教育的にどのような個人であっても尊重されるのとは違い、信頼を失ったら存在できません。
 組織が信頼を担保するためには、会員、組織、経理等がきちんとしていることはもちろんですが、組織の活動を社会に広報し、理解を得ることも必要です。現代ではホームページという広報媒体があり、低コストで広く広報できます。
 ホームページを引き継ぎリニューアルするにあたって考えたことは三つです。1、デザインは市販のソフトを購入することで見やすいデザインにすること。2、コンテンツを組織に関すること、総会大会に関する記事、フォーラム等に関する記事、リンクページの4つのカテゴリーに大別すること。3、ホームページの階層はなるべく浅く作り、閲覧者がどの記事がどこにありそうかすぐに分かるようにすること。以上の原則でホームページの管理をはじめました。素人管理ですので不具合もありますが、会員の皆様のご意見をいただいてより分かりやすいホームページを目指して行きたいと思います。