[共 催]日本市民安全学会、玉川田園調布会防犯パトロール隊
[会 場]八幡小学校

[内 容]
1 これまでのパトロール隊の10年の活動報告と「開放的なゲーテッド・コミュニティ」
  玉川田園調布会防犯パトロール隊 前田浩雄氏
2「ゲーテッド・コミュニティの本来の意味と可能性」
  ㈱都市ガバナンス研究所代表 
  政治学者 竹井隆人氏
 物理的なゲーテッド・コミュニティの限界性と誤謬を提起し、よりよいまちづくりを形成していくためには物理的な部分だけではなく、法整備や住民全員が政治的参加できるような総合的なタウンマネジメントが必要という強烈なアンチテーゼを提言していただきました。
3 フォーラム
 玉川まちづくりハウスの伊藤雅春氏、石附会長等参加者全員により、固いテーマにもかかわらず熱心な議論がつづきました。

いわゆる城塞のような物理的ゲーテッド・コミュニティは、強固で境界もはっきりしていて有効のようにも思えますが、ポイントはそれを運営する側であったり社会的土壌で、確かにそこに住んでいる人達が、自治に対して無関心であったりすると意味をなさないでしょうし、今回出てきた、「現行の日本の建築協定の下では、アメリカ式ゲーテッド・コミュニティは構築できない」ということにも表されるように、一概にひとつの手立てが満遍なくどの地域でも有効だとはいえないのが現状と言えます。しかし今回の特別イベントの結果、ひとつの「テーゼ(命題)」に対する「アンチテーゼ(反命題)」が、「ジンテーゼ(統合命題)」を生み出していくことを期待したい、そんな内容でした。