寄稿No.3: 2014年1月

学会理事 山内 勇
京都府亀岡市 政策推進室長

 亀岡市は、「安全・安心こそ最大の福祉」をスローガンに掲げ、産・学・民と行政が連携してセーフコミュニティ活動を展開してきたことが認められ、昨年2月、セーフコミュニティ再認証を得ました。

 我々はこの機会に、「セーフコミュニティの安全・安心まちづくり理念」を再確認し、安全についての知見を広め、そのさらなる浸透に努め、地域の安全の質の向上を図っていくことを決意いたしました。
他方、私たちの努力にもかかわらず、未曾有の自然災害や虐待・自殺問題への対処、孤立する住民への対応、暴走による交通事故、ストーカーやサイバー犯罪対策等々新たな危険への対処が喫緊の課題となっています。

 そこで、再認証取得1周年にあたる本年2月に、「セーフコミュニティで創るこれからの安全・安心社会~危機への備えは、タフでしなやかな安全・安心まちづくりから~」をテーマに、「市民安全・安心フォーラムinかめおか2014」を開催いたします。
日本市民安全学会第10回記念大会との共催で開催するこのフォーラムでは、セーフコミュニティ活動が、平時にも危機にも極めて有効な安全ツールであることを具体的に示しつつ、さらなる推進強化を図っていきたく考えています。

 基調講演では、新時代における安全・安心像と自転車生活での安全についての提言を、また分科会では、「子供・学校の安全」、「高齢者の安全」、「交通安全」、「自殺予防・虐待防止」、「防災・防犯」のテーマで、先進的な活動や効果ある事例について発表をいただき、共に考え共に行動できる一助になればと期待しております。

 私も、精一杯のおもてなしをさせていただきますので、多くの皆さまのご参加いただけるのをお待ちしております。

 また、当日の午前中には、「京都式介護予防プロジェクト」として3年間研究してきました成果発表を行います。 医療費も含めた介護予防事業の効果発表を行いますので、あわせて参加いただければと、ご案内させていただきます。