日時:2026年6月13日(土)
場所:東洋大学 赤羽台キャンパス(東京都北区)
[主催]日本市民安全学会、東洋大学健康スポーツ科学部 内山研究室
[後援]警察政策学会市民生活と地域の安全創造研究部会

 今回の大会は、内山有子大会長(東洋大学健康スポーツ科学部教授:学会理事)のご案内で、赤羽台キャンパス見学ツアーからスタートしました。
 デジタル化された最先端の環境が整う「INIAD HUB-1」、社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士の資格に加え、幼稚園教諭一種免許状・保育士資格の取得に必要な技術を学ぶための施設、デザインを学び、実践するための施設「WELLB HUB-2」、さらに、健康スポーツや栄養学の理論と実践を連動させた教育に必要な実験・実習施設が整う「HELSPO HUB-3」などをご案内いただき、デジタル時代のキャンパス像等の貴重な学びの機会となりました。

◯総会の後、研究大会は次の3部構成で有意義な大会となりました。

第 1 部

大会長挨拶・基調講演
「学校の現場知と健康・スポーツ科学の融合による市民安全の再構築
内山有子
特別講演1 「地域と手を取り合い、共に歩む医療のかたち竹内正人
特別講演2 「ヒューマンエラーとヒューマンセンタード」西田佳史
指定発言  「民間防衛・防災用シェルターの現状と展望」浅沼博

第 2 部 日本市民安全学会 第6期 名誉シニアフェロー記念行事

選考部会長説明西田佳史
記念碑贈呈式石附 弘
祝辞山下史雄

第 3 部 グループ協議

大会テーマについて「命の安全 気づき&気づかせの作法2.0 ~認知戦争時代における市民安全の心技体~」                     
 ― 協議テーマ ①3秒ルール ②賢い市民・賢い国民
石附弘

◯第6期名誉シニアフェローの記念講演

斎藤晃顕(本名:齋藤照雄)氏

演題:SAITOH流・体験型信頼のネットワークづくり

 人生は、人と人との出逢いの連続です。それらの〝ご縁〞をひとつずつ、大切に接するように心がけてきた、SAITOH流の人脈づくりの話です。

 住宅会社時代、通産省が創設した団体「食空間と生活文化ラウンドテーブル」事務局への出向を命じられ沢山の異業種の方々との親交を深めるなど、8年近くの団体経験を人事部が認め、次に(財)住宅産業研修財団(理事長:松田妙子女史)へ団体職員として移籍を薦められ、松田理事長の尋常ならざる「知識欲」に触発され、自己啓発の勉強会「住まいと暮らしを考える会」を主宰。
 その中の講師が、後にイスラエル駐日大使の日本語講師兼通訳になられた方から、エリコーヘン大使(大の親日家・松濤館流大島劼派最高位5段・イスラエルの支部長)をご紹介され、後日我が国のプラントメーカ―・千代田化工建設元社長北川正人(ダボス会議のエンジニアリング・建設部門のガバナー・10年余)氏の有楽町の事務所へ大使をご案内したり、元殖産住宅で本社ビルを建てたご縁で(一社)木の総合文化・ウッドレガシー推進協議会会長から理事を拝命したりしました。
 ここでは国際木文化学会と共催し、「ワールドウッドデー2020東京」開催に向けて、建築家の隈研吾氏のインタビュー撮影と国立陸上競技場の撮影許可を、地域交流センターとご縁のある元文部科学省の布村幸彦(東京オリンピック運営委員会副事務総長)氏経由で隈先生にお会いできました。その後も隈研吾先生からは、光栄にも真摯なご対応が続きました。
 
 縁は異なもの味なもの、「出会い」を大切にと心がけてきた結果、思わぬ方々との接点を積み上げることが出来ました。

斎藤晃顕
斎藤晃顕氏
原田豊氏

演題:「ソース記念日」から「武芸帳」へ
― 『聞き書きマップ』が気づかせた人の絆の今昔 ―

 地域の防犯ボランティアなどの活動の記録を支援するために開発し、2011年に初公開した簡便な地図づくりソフトウェア『聞き書きマップ』を題材として、当初の開発委託先の倒産による「ソースコード」喪失の危機などに直面しながらも、オープンソースの汎用GISソフトウェアである「QGIS」のプラグインとして再生を果たし、地元自治会の活動への「実装」が近づいたことをご紹介します。

自主パトロールの一環として実施した消火器点検で1台の消火器の紛失が判明したことが契機となり、あたかも「忍者武芸帳」の世界のように、多様な人々が各自の「得意技」を持ち寄り、主体的な活動を展開するようになりました。

こうした経緯から、それぞれの局面で状況を打開する力となった「人の絆」の重要性と、人々の共同作業のリアルな状況を現場の肉声で記録するという『聞き書きマップ』の特色が、こうした人の絆の意義への「気づき」を促す作用を持つことが実証できました。

原田豊氏
原田豊氏