2017年9月10日
[主 催]日本市民安全学会、ベイエリア連携の会
[会 場]らいおんハート整形外科リハビリクリニック
[内 容]
介護の実践と専門職からの家庭で出来るリハビリ講義
らいおんハート整形外科リハビリクリニック
リハビリテーション科 総括部長 松岡公平氏
らいおんハートクリニックで進められている“あきらめない治療”について解説していただきました。ボツリヌス療法によって、手足の筋肉をやわらかくすることができ、それによって効果的なリハビリを行うことができるとのことです。また、脚力や腕力をサポートできるロボットを活用したリハビリについても説明していただきました。そのうえで、実際のリハビリの現場を見学させていただき、腕を動かす訓練ができる「Reogo-J」の体験もさせていただきました。
問題提起 超高齢社会で何が起きているのか
日本市民安全学会 会長 石附弘氏
人生50年の時代から、100年の時代へと変わり、高齢化問題は避けては通れない世の中になっています。超高齢社会における様々なキーワードについて解説を交えて問題提起していただきました。老年医学会が提唱するフレイルの考え方、1000万人とも2000万人ともいわれる認知症ドライバーの問題、前年比1割以上増えている行方不明者の問題、1人暮らしの高齢者の増加などについてお話ししていただきました。
高齢者介護の現場からの報告
白岡市地域包括支援センター センター長 福田英二氏
民間初の地域包括支援センターの室長を務められており、その現場からの報告をしていただきました。高齢者を対象とする一方で、地域社会との結束点としての場の提供も行われているとのことです。これから求められるのは、老若男女みんなで生活でき、身近な人の行き来がある社会であるとのことで、その仕組みの構築を日々行われているとのことでした。
シニアが地域で元気でいるための取り組み
シニアライフデザイン 堀内裕子氏
元気に生活でき、地域を支える側にいる高齢者について事例を交えてお話ししていただきました。社会のため、地域のために介護ボランティアとして活動し、その活動1回につき、ある一定のポイントを受けられる仕組みとのことです。高齢者の生きがいにつながり、ボランティア本人も元気で生活できるそうです。また、医療や福祉と、民間、行政が一緒になって地域がつながる仕組みとして、全国に広がる「みま~も」の事例についても解説していただきました
続いて、ハッソー(株)の櫛間氏から、紙おむつやシーツなどについて説明していただきました。さらに、葛西昌医会病院の地域連携室の村瀬氏から、訪問診療と訪問介護の違いを説明していただき、その選び方のポイントを解説していただきました。その後、徒歩で10分ほどの“らいおんハートリハビリ温泉ショートステイ”に移動し、施設館内の見学をさせていただきました。
いまや高齢化率が25%を超え、高齢化最先進国となった日本ですが、介護の現場も大きく進んでいます。今回は、らいおんハート整形外科リハビリクリニックにお伺いし、その先進的な介護現場を学ぶことができました。また、温泉付きリハビリ施設の温泉は、毎日茨城県から運んでいるとのことで、将来お世話になりたいという参加者の声もありました。