「世田谷区”子どもの安全”を考えるフォーラム
〜そこが知りたい 子どもの「安全と危険」の境界〜」

2016年1月17日

[主催]日本市民安全学会、世田谷区教育委員会
[会場]三茶しゃれなあどホール
世田谷区子どもの安全を考える公開フォーラム
堀恵子氏
世田谷区教育委員会教育長 堀恵子氏

[内容]
 今回は、子どもの安全にフォーカスして行われました。世田谷区教育委員会教育長の堀恵子氏の挨拶の後、「通学路は“お化け屋敷”?」と題し、石附弘会長の基調講演が行われました。“お化け屋敷”は、通常、真っ暗で、①“お化け”がどこにいるか分からない(認知(情報)能力限界)、②次の瞬間、何が起こるか分からない(予知・予測能力限界)、③“お化け”が出た時、びっくりして、最適行動がとれない場合があります(行動能力限界)。暗い夜道の痴漢被害や夜間の街路灯の無い道路での交通事故などは、①②③の『人間の安全能力限界』によることが多く、安全対策とは、これら①②③の能力限界を、自助・共助・公助の3つの安全活力の向上により持続的に安全能力限界を克服する社会的営みにほかならないことを、具体的事例を引いてお話いただきました。
 その後、3つの分科会に分かれ、子どもたちの安心・安全についての議論が熱心に行われました。

第1分科会

 そこが知りたい“通学路の交通安全”では、久保田尚埼玉大学大学院教授による特別講演「大人と子どもで創る交通安全の知恵」で、通学路の新しいツールであるソフトライジングボラードの導入のお話の他、映画「スマホ・ケータイしながら大丈夫?~『ながら』の行動が交通事故を起こす」(映学社)、産総研西田佳史氏による科学講演、櫻田秀美氏による現場報告、大日向勝彦氏による警察講話が報告されました。

第2分科会

 不審者やストーカーから“どう守る「みちの安全」”では、前厚木市危機管理部長倉持隆雄氏による特別講演のほか、映画「見過ごしてしまった危険~ストーカー対策のポイント」(同上)、村瀬恵子氏による現場報告、高梨武氏のよる警察講話「子どもが犯罪に巻き込まれないために」が報告されました。

第3分科会

 そこが知りたい“ネット社会の脅威と子どもの安全”
内田孝正氏による特別講演「少年非行とネット社会」のほか、映画「そのクリックは危険です!~被害にあった10代20代の若者たち」(同上)、学生団体Re:incによる「WSから見えてきた小中学生のネットリスク」、吉岡良平氏による総括講演「ネット社会と子どもの安全」が報告されました。 


 交通事故、不審者、ネット社会リスクといった、いま、子どもたちの目の前にある不安がテーマということで地域の方々の関心も高く、多数の世田谷区民にも参加していただきました。また、いずれの分科会でも、映学社さまのご厚意により、関連する映画の鑑賞が組み込まれ、理解が一層深まった大会となりました。