2016年3月12日
[主 催]日本市民安全学会、NPO浦安ネット、ベイエリア連携の会
[後 援]浦安市、警察政策学会市民安全研究会
[会 場]浦安市民プラザウェーブ101
[内 容]
基調講演:「年齢変化と環境変化:そして最適な「健康と安全のかたち」
日本市民安全学会 会長 石附弘氏
特別講演1:シニアライフ・これからのステージとは
シニアライフデザイン代表 堀内裕子氏
特別講演2:摂食嚥下リハビリテーション「歯科医からみた「食べる技術・飲み込む作法」小林クリニック歯科 副院長 歯学博士 齊藤貴之氏
特別講演3:「人を見たら詐欺犯」の時代を生き抜く知恵
東京都消費者センター相談員 木村嘉子氏
石附会長からは、日本の平均寿命が85歳を超え、老老介護の問題、認知症による行方不明者が増えている現状などのお話をいただきました。また、ウォーキングなどによる体力維持や、社会貢献活動による地域とのつながりが、病気の予防に効果的であること、ひいては安全・安心につながることを例示していただきました。
堀内氏からは、高齢者を取り巻く様々なことを横断的に考える老年学についてお話をいただきました。また、身体的問題だけではなく、認知症などの心理問題、孤独などの社会問題をトータルで考えるフレイルという考え方についても説明していただきました。
齊藤氏からは、食べ物などを飲み込めること、誤嚥しないようにしっかりとむせることができることが、食べる喜びにつながることをお話ししていただきました。
最後に、木村氏からは、高齢者をねらう詐欺についてのお話をいただきました。振り込め詐欺やリフォーム詐欺、原野商法詐欺などについて、実際の相談事例を交えて説明していただきました。
今回は、シニアの安全にフォーカスした勉強会でした。健康と安全は高齢者にとって不可分であり、これからの日本市民安全学会の方向性が示されたように感じました。また、講演の合間に“江戸川介護劇団 たなごころ”による介護劇をみせていただきました。介護の現場を知り尽くしたメンバーによる演劇は、今回の勉強会の理解を一層深めるものとなりました。